この記事の筆者がはじめてオリーブオイルを知ったのは中学生の頃。
当時、ハマっていた漫画「JOJOの奇妙な冒険 第4章 (ダイヤモンドは砕けない) 」に登場するイタリア料理人のキャラクター 「トニオ・トラサルディー」が作る料理だった。
荒木飛呂彦先生の料理イラストは、涎が出るほどリアリティがあり、中でも「 娼婦風スパゲティー (
プッタネスカ )」は今でも記憶に強く刻まれている一皿だ。
そんな、自分が未来でオリーブオイルの記事を執筆することになるとは夢にも思いませんでしたが、これもまたJOJO風にいえば「引き寄せられた」のかも!?しれませんね笑
脱線をしてしまいましたが、話を戻して。
googleで「エクストラバージンオリーブオイル」と検索をすると、補助検索に「本物」、「偽物」、「選び方」などが飛び交います。
つまり、これはエクストラバージンオリーブオイルを購入するにあたって、本物や偽物、正しい選び方などを心配しているひとが多い証拠かもしれません。
当記事ではできるかぎりわかりやすくエクストラバージンオリーブオイルについての知識をお伝えしたいと思います。
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1,バージンオリーブオイル(Virgin olive oil)から
エクストラバージンオリーブオイルを知るためにはまずはバージンオリーブオイル(一番搾り)から。
バージンオリーブオイルとはオリーブの実から機械的or物理的な作業工程のみで抽出をおこなったオイルを指します。(※溶剤で抽出したオイルは除く)
また、オリーブの実の洗浄、デキャンティング、遠心分離、フィルターろ過以外の処理は認められません。
IOC(International Olive Council=国際オリーブ理事会)によるオリーブオイルの分類表
エクストラバージンオリーブオイル( 最高品質規格 )
上記バージンオリーブオイルの中でも遊離酸度がオレイン酸換算で0.8%以下であり、一切の風味の欠落を認められない最高品質規格のオリーブオイルである。
バージンオリーブオイル( 高品質)
上記バージンオリーブオイルの中でも遊離酸度がオレイン酸換算で2.0%以下であり、若干の風味欠落があるオリーブオイルである。
オーディナリーバージンオリーブオイル(日本では非食用)
上記バージンオリーブオイルの中でも遊離酸度がオレイン酸換算で3.3%以下であり、風味の欠落があるオリーブオイルである。
ランパンテバージンオリーブオイル(非食用)
上記バージンオリーブオイルの中でも遊離酸度がオレイン酸換算で3.3%以上であり、風味の欠落があるオリーブオイルである。これは精製、工業用として使用するオイルである。
※同じ名前があって混乱しそうですがエクストラバージンオリーブオイル、バージンオリーブオイル、オーディナリーバージンオリーブオイル、ランパンテバージンオリーブオイルはすべて バージンオリーブオイル である。
精製オリーブオイル(Refined olive oil)
バージンオリーブオイルを原料に精製したオリーブオイル。
遊離酸度がオレイン酸換算で0.3%以下のもの。
主に、バージンオリーブオイル、オーディナリーバージンオリーブオイル、ランパンテバージンオリーブオイルが使用されます。
オリーブオイル(Olive oil)
精製オリーブオイル+ランパンテバージンオリーブオイル以外のバージンオリーブオイルをブレンドしたもの。このカテゴリーに定められる基準を満たした酸度1%以下のもの。ただし、配合の割合は明確にする必要がなく、ピュアオイルといわれる代物。
未精製オリーブポマースオイル(Crude olive-pomace oil)
バージンオリーブオイルを搾った搾りカスから溶剤を使って抽出したオイル。
4~6は二番搾りとなり、配合の割合は規定で明示されているわけではない。
精製オリーブポマースオイル(Refined olive-pomace oil)
未精製オリーブポマースオイルを精製したオイル。
遊離酸度がオレイン酸換算で0.3%以下のもの。
オリーブポマースオイル(olive-pomace oil)
精製オリーブポマースオイルにラパンテ以外のバージンオリーブオイルをブレンドしたもの。
遊離酸度がオレイン酸換算で0.1%以下のもの。

最も厳しい条件を合格したオリーブオイルのみがエクストラバージンオリーブオイル
ここまできて思う事。オリーブポマースオイルまで行きつける人のアイディア(決して良いとおもっているわけではなく)がなによりも一番すごい。むしろ怖い。
「そのオリーブオイルは偽物です」著者である日本オリーブオイルソムリエ協会理事長多田氏の調査によると、有名百貨店、高級スーパーマーケットに陳列しているオリーブオイルの8割以上がエキストラバージンオリーブオイルといわれているにも関わらず偽物(それ以外の二番搾りオリーブオイル )だったという。
母からの電話
この記事を執筆中に実家の母から久々に電話をもらった。
「病院でコレステロール高いっていわれたけど、あんたのオリーブオイルつかってたら下がってきたわよ!」
「たぶんオリーブオイルのおかげよ!」と。
そして、「オリーブオイルなくなったから送って!」とのこと。
私の母はオリーブオイルについて全く知識がない人間だ。
それにしてもすごいタイミングだ。
これもきっとスタンドが引き寄せたのだろう笑
「たぶん」という一言は余計だ!と言いたいところだが、そこはぐっとこらえて
「明日送るね。と答えた。」
つぎ会うときにでも本当のエキストラバージンオリーブオイルについて伝えておこうと思う。
製品仕様
生産者 | パスクアーレ・ディ・レーナ |
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原産国 | イタリア モリーゼ州 |
品種 | ジェンティーレ・ディ・ラリーノ
※ラリーノ土着品種 |
抽出 | コールドプレス(27℃) |
EU有機認証 | 有 |
輸送 | 空輸 |
収穫時期 | 9月下旬〜11月初旬 |
収穫方法 | 手摘み |
粉砕 | ハンマークラッシャー |
輸入後品質管理 | オリーブオイル専用セラーで保管 |
インポート | アントビー株式会社 |
製品仕様
内容量 | 15g / 80g |
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全成分 | カリ含有石けん素地、オリーブ果実油、シリカ、ハチミツ、炭、グリセリン、水、エチドロン酸4Na |
製造国 | 日本 |