オリーブオイルの歴史 地中海へ拡大するオリーブ栽培

オリーブ栽培、地中海沿岸へ進出

さて、オリーブは地中海東部から地中海沿岸へと徐々に広がっていきます。

はじまりのお話はこちら:オリーブオイルの歴史 はじまりはいつ?

トルコ南部・シリア周辺で始まったオリーブ栽培は、当時航海や通商に優れていたフェニキア人によって地中海の近隣の国々へ伝えられたと考えられています。

今から約3200年ほど前になるとギリシャ本土で栽培が広まり、そこからまたアフリカ北部やイタリアへと伝わっていきました。

約2500年ほど前にはギリシャからイタリア南部にオリーブが伝えられ、イタリアでのオリーブ栽培はすぐに根付いていきました。
同時にチュニジア、アルジェリア、モロッコを経てスペイン、ポルトガルへと伝わり、オリーブ栽培は地中海沿岸地域の重要な産業として発展していったのです。

ローマ帝国によるオリーブ栽培の発展

特にローマ帝国ではオリーブ栽培を奨励し、すぐれた実用的技術を用いてオリーブ栽培に取り組みあす。
スクリュープレスを発明することにより搾油法を完成させ、オイルの保存法・運搬法の改善も行いました。
また、野生種のオリーブに多品種を接ぎ木するなどの技術も確立していたそうです。

また、ローマ人はオリーブオイルの需要の高まりに伴い、オリーブ畑の拡大にも貢献します。
オリーブの樹をイタリア北部へ持ち込むことによって、南部で行われていたオリーブ栽培を北部にまで拡大。
やがてイタリア北部でオリーブ栽培・オリーブオイルの生産をしていない地域は皆無であるといわしめるほどになります。

その勢いで現フランスのプロヴァンス地方にまでオリーブ栽培を拡大させましたが、それでもローマ国内の需要を満たすことができなかったため、スペインから多くのオリーブオイルを輸入していたほど。
ローマ時代の遺跡からオイル輸出業者の刻印が施されたスペイン産のテラコッタ壺が数多く出土していることからも、その消費量の多さがうかがえます。

中世の修道士とオリーブ栽培

残念ながら、そこまで発展したローマでのオリーブオイル貿易は、ワイン貿易ともどもローマ帝国の滅亡によっていったん途絶えますが、その後、キリスト教の発展と中世の修道院の隆盛のもとに復活します。
これはオリーブオイルが教会の灯明のために多く使用されたためと思われます。

13世紀になるとイタリアのサレンティーノ地方の修道士たちが広くオリーブ栽培を開始しました。
この地方では今でもオリーブオイルを盛んに生産していますが、その発端はこの時代まで遡れます。

また、トスカーナ地方も当時重要な産地として知られており、フィレンツェはオリーブオイル市場の中心地として名を馳せました。
生産量が少なくなった今でもその名声は失われていません。

修道士たちによって復活したオリーブ栽培は、このあとさらに発展していきます。
栽培の拡大とともにその市場も発展・拡大していきますが、それはまた次の機会に。

この記事を書いた人

コールドプレスオリーブオイル

コールドプレスオリーブオイル

イタリアモリーゼ州にあるラ・カーザ・デル・ヴェント社の設立者の一人、パスクアーレ・ディ・レーナ氏との直接交渉により日本国内で唯一正式に取引している「EU有機認証 コールドプレス製法のエキストラヴァージンのオリーブオイル」の販売サイトです

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