オリーブオイルにおけるコールドプレス製法とは



オリーブオイルをよく利用し、本物のオリーブオイルを求めている方は、「コールドプレス製法」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。

「コールドプレス製法を選んだ方がよい」という話は聞いたことがあっても、それがなぜ良いのか、ほかの西方にはどのようなものがあるのかなど、気になるのではないでしょうか。

オリーブオイルだけに限らず、商品が出来ていく過程は、その商品にどのような影響を与え、どんな仕上がりになっていくかが決まる大事な情報です。

本物のオリーブオイルを求める方にとっても、コールドプレス製法について知ることは重要なことと言えるでしょう。

ここでは、オリーブオイルのコールドプレス製法について、ご紹介していきます。

【漫画】第1話:そっちのオメガね、、、。〜コールドプレスじゃない方〜

オリーブオイルが作られる製法の種類

オリーブオイルが作られる製法には、様々な種類があり、その種類というのも工程ごとに種類が異なります。

オリーブを採るとき

・木でたたいて落とす

・木を揺らして落とす

・手摘みで採る

このようにオリーブを採るときにも方法がありますが、手摘みで採った方が、傷がつかずに良い方法と言えます。

搾油するとき

・圧搾法

・遠心分離法

・パーコレーション法

搾油するときは、上記の様な方法がありますが、それぞれ特長があります。

・圧搾法

こちらの方法は、石うすでオリーブをすり潰す方法で、つぶした後に圧搾機でオリーブの油を搾る方法となります。

昔ながらの方法となっており、時間をかけてすり潰していくことで、余計な熱などを加えることが無いため、風味豊かなオリーブオイルが搾油できるといわれています。

・遠心分離法

遠心分離法は機械による分離作業となり、作業するのは楽ですが、機械が行うために余計な熱が入りやすくなり、それによるデメリットもあります。

・パーコレーション法

高品質なオリーブオイルの搾油を目的とした方法で、時間がかかる製法ではありますが、電極による仕組みとなっており熱や無理な圧力がかからないため、品質のよいオリーブオイルの搾油ができることが特徴です。

コールドプレス製法とそうではない製法

搾油するときにご紹介した圧搾法や遠心分離法、パーコレーション法には特徴があり、それぞれ熱が加わることがある製法です。

この、熱を加えるか加えないかが、コールドプレス製法とそうではない製法の違いです。

では、どのような製法がコールドプレス製法かというと、熱を加えていないのではなく30度以下の熱を加えていないという方法になります。

30度以下の熱を加えなければ、コールドプレス製法と言えますが、遠心分離法などのように機械を利用する場合には、加えたくなくても熱を加えることになり、コールドプレス製法とはうたえない場合が多くなっております。

一方、圧搾法のような時間をかけて行う製法では、熱や余計な圧力を加えることが無いため、コールドプレス製法としてうたうことができます。

コールドプレス製法で27℃を持続し抽出

コールドプレス製法の利点

コールドプレス製法では、どのような利点があるのか見ていきましょう。

・おいしさが保てる

コールドプレス製法を行うことによって、余計な熱や圧力がかからずに、オリーブ本来の風味やおいしさを保つことが出来ます。

じっくりと時間をかけてプレスすることによって、生み出される味はオリーブが持つ本来の味を引き出せるということでしょう。

・純粋にオリーブの良さが出せる

コールドプレス製法以外の方法で搾油した場合には、オリーブオイルが持つ効能を純粋に引き出すことはできず、余計な成分やトランス脂肪酸というものを生み出してしまう可能性もあります。

純粋にオリーブの良さを出すとすれば、コールドプレス製法によるものが良いと言えるでしょう。

コールドプレス製法の難点

コールドプレス製法の良さをご紹介してきましたが、コールドプレス製法によるデメリットはどのような点になるのでしょうか。

それは、時間と手間が掛かるということです。

コールドプレス製法で行う場合には、昔ながらの圧搾法などによって搾油します。

そのため、効率化された機械による搾油よりも時間が掛かり、その分手間や人件費が掛かるということがデメリットとして挙げられます。

コールドプレス製法を導入している企業について

コールドプレス製法を用いている生産者や企業は、どのような企業なのでしょうか。

それは、時間や手間を惜しまずに、良いオリーブオイルを作りたいと考えている企業と言えるでしょう。

金額の部分については各社違うため、一概には言えませんが、コールドプレス製法で作っているオリーブオイルが安い場合には、企業努力により利益を下げている可能性があり、おいしいオリーブオイルを多くの人に使ってほしいと思っている企業と言えるのではないでしょうか。

また、機械による搾油をしているところは、どちらかというと利益重視の企業と言わざるを得ないかもしれません。

まとめ

ここまで、オリーブオイルを作るためのコールドプレス製法についてご紹介してきました。

コールドプレス製法は昔ながらのやり方で、良いオリーブオイルづくりをしている製法ということがわかりました。

本物で品質の良いオリーブオイルを求めているかは、コールドプレス製法によるオリーブオイルを選択されてみてはいかがでしょうか。

製品仕様

生産者パスクアーレ・ディ・レーナ
原産国イタリア モリーゼ州
品種ジェンティーレ・ディ・ラリーノ
※ラリーノ土着品種
抽出コールドプレス(27℃)
EU有機認証
輸送空輸
収穫時期9月下旬〜11月初旬
収穫方法手摘み
粉砕ハンマークラッシャー
輸入後品質管理オリーブオイル専用セラーで保管
インポートアントビー株式会社

製品仕様

内容量15g / 80g
全成分カリ含有石けん素地、オリーブ果実油、シリカ、ハチミツ、炭、グリセリン、水、エチドロン酸4Na
製造国日本

この記事を書いた人

サポーター公式

当オリーブオイルを愛用者様に公式サポーターとして寄稿して頂いています。ユーザー視点からオリーブオイルの使い方や利用方法をお楽しみください。