オリーブオイルに酸度がある?気になる酸度の違いとは?



オリーブオイルを使用するときに気にするのは、「どのような味わいなのか」、「鮮度はどの程度なのか」、「どんな料理に適しているのか」、「産地はどこなのか」などといったことではないでしょうか? ですが、オリーブオイルを選ぶときには、酸度にも注目する

【関連】オリンピックメダリスト バイアスロン ドイツ代表 BENEDIKT DOLL(ベネディクト・ドル)~世界に広がる「フローラ」愛好家~

オリーブオイルに酸度があるって本当?

オリーブオイルには酸度があり、酸度が低ければ低いほど、品質が高いとされています。

オリーブオイルの酸度とは、オリーブオイルの品質を保証するために重要な役割を果たしています。これは国際オリーブオイル協会(IOC)の規格です。国際オリーブオイル協会とは、国連下部組織でオリーブオイルの国際規格を定めている機関のことです。ですが、日本は国際オリーブオイル協会には加盟しておらず、日本農林規格(JAS)が品質基準を定めています。そのため、エキストラバージン・オリーブオイルは、国際オリーブオイル協会では酸度が0.8以下と規定されているものの、極端な話、日本で酸度0.9%以上のオリーブオイルをエキストラバージン・オリーブオイルとして販売しても、国連で罰せられることがありません。多くの人がオリーブオイルの規格を知らないことで、本当はエキストラバージン・オリーブオイルではないものをエキストラバージン・オリーブオイルだと思って、購入したり使用したりしている可能性があると考えられています。日本で販売されているオリーブオイルには酸度の明記がないものが目立ちますが、インターネットショップでは購入ページに酸度の%を明記していることも多いので、エキストラバージン・オリーブオイルを購入するときは、しっかりと確認してから購入することが大切です。

オリーブオイルと酸化の関係性とは?

オリーブオイルの酸度とは、オイルの酸化度合いのことを指しています。オリーブは収穫されたときから自動酸化が始まるといった特徴を持っていますが、オリーブオイルになると(エキストラバージン・オリーブオイルの場合は一番搾り、オリーブオイルの場合は精製すると)、酸化はほとんど進まなくなります。そのため、いかにすばやくオリーブの実を収穫し、オリーブオイルにするかという点がポイントになります。

また、オリーブオイルを購入し、開封後は紫外線を遮断することも重要です。色のついたビンや缶入りのオリーブオイルの場合は、保存に適しているので問題ありませんが、オイルディスペンサーなどに入れ替えて使用している場合は、オイルディスペンサーの本体が透明なガラスの場合も多いので、紫外線の遮断には注意がより必要となります。

オリーブオイルの酸度の違いとは?

オリーブオイルの酸度は種類によって異なります。それでは、オリーブオイルの種類を一ずつ確認していきましょう。この規格は国際オリーブオイル協会のものです。

【エキストラバージン・オリーブオイル】

エキストラバージン・オリーブオイルは、酸度が0.8%以下でなければなりません。酸度が低いものであれば、酸度が0.1%程度のものもあります。

【バージン・オリーブオイル】

バージン・オリーブオイルは、酸度が2%以下のものでなければなりません。

【オーディナリーバージン・オリーブオイル】

オーディナリーバージン・オリーブオイルは、酸度が3.3%以下でなければなりません。

ただし、食用として販売する場合は、それぞれの国の基準をクリアし、法的な許可が必要となります。

【ランパンテバージンオリーブオイル】

ランパンテバージンオリーブオイルは、酸度が3.3%を超えるオリーブオイルを指します。

精製されたものは食用として使用されますが、精製されていないものは工業用として使用されます。

【オリーブオイル(ピュアオイル)】

オリーブオイル(ピュアオイル)は、酸度が1%以下でなければなりません。

【オリーブポマースオイル】

オリーブポマースオイルは、酸度が1%以下でなければなりません。

【精製オリーブオイル】

精製オリーブオイルは、酸度が0.3%以下でなければなりません。ただし、食用として販売する場合は、それぞれの国の基準をクリアし、法的な許可が必要となります。

【精製オリーブポマースオイル】

精製オリーブポマースオイルは、酸度が0.3%以下でなければなりません。

上記のように、オリーブオイルは種類によって酸度は大きく異なりますので、オリーブオイルを選ぶときは酸度に気を付けて購入するようにしましょう。

収穫したその時から鮮度の戦いがはじまるのです。byパスクアーレ

≪おわりに≫

オリーブオイルには、国際オリーブオイル協会によって決められた酸度という規格があります。日本では曖昧にされがちな酸度ですが、酸度によってオリーブオイルの種類が異なるため、酸度を確認してから購入するようにしましょう。また、オリーブオイルの造られ方と酸度によって、種類は決定するため、酸度だけでなく、造られ方にも十分注意することが大切です。

製品仕様

生産者パスクアーレ・ディ・レーナ
原産国イタリア モリーゼ州
品種ジェンティーレ・ディ・ラリーノ
※ラリーノ土着品種
抽出コールドプレス(27℃)
EU有機認証
輸送空輸
収穫時期9月下旬〜11月初旬
収穫方法手摘み
粉砕ハンマークラッシャー
輸入後品質管理オリーブオイル専用セラーで保管
インポートアントビー株式会社

製品仕様

内容量15g / 80g
全成分カリ含有石けん素地、オリーブ果実油、シリカ、ハチミツ、炭、グリセリン、水、エチドロン酸4Na
製造国日本

この記事を書いた人

サポーター公式

当オリーブオイルを愛用者様に公式サポーターとして寄稿して頂いています。ユーザー視点からオリーブオイルの使い方や利用方法をお楽しみください。