オリーブオイルの新鮮さは酸度をチェックしよう!押さえておきたい酸度の見方



オリーブオイルのパッケージに「酸度」が書かれていることはご存知ですか?酸度と聞くと「酸っぱさ」や「酸味の強さ」を思い浮かべがちですが、オリーブオイルの酸度とはいったい何を表しているのでしょうか?酸度は低いものと高いもの、どちらが良いのでしょうか?わかりやすく解説します。


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そのオリーブオイルに「酸度」は表示されていますか?

皆さんは、普段使っているオリーブオイルのパッケージやラベルを注意して読んだことはありますか?

「同じオリーブオイルなら品質に大した違いはない」と思って読まずにいるのなら大間違いです。

品質の良いオリーブオイルのパッケージやラベルには必ず「酸度」が書かれています。

酸度という名前だけ聞くと、「酸っぱさ」や「含まれている酸の強さ」などを思い浮かべますが、オリーブオイルの「酸度」はそういった酸味とは全く関係ありません。

オリーブオイルの酸度は簡単に言ってしまえば、そのオリーブオイルがどれだけ新鮮で高品質化を表す数値です。

酸度=酸化の度合い

「酸度=どれだけ新鮮で高品質かを表す数値」とだけ言われると、なんとなくイメージが付きにくいでしょう。

もう少し具体的に言うと、オリーブオイルの酸度とは酸化の度合いを示しています。

オリーブにはたくさんの脂肪酸が含まれています。オリーブオイルの劣化に伴いこの脂肪酸が遊離するのですが、酸度は「100gのオリーブオイルのうち、何%の脂肪酸が遊離しているか」を示しているのです。

例えば酸度1%のオリーブオイルは、100g中1gの脂肪酸が遊離しているオリーブオイルのことを指します。

オリーブオイルの酸度は、一般に低ければ低いほど良いとされています。

というのも、酸度が低いオリーブオイルほど酸化・劣化しにくいからです。

オリーブオイルに限らずどんな油にも言えることですが、栓を開けるとその時点から油の酸化・劣化が始まります。

酸化した油は独特の臭いが出てきたり、体にとって悪影響を及ぼしたりすることも珍しくありません。そういう油は、できるだけ摂りたくありませんよね?

しかし、酸度の低いオリーブオイルであれば酸化・劣化がしにくいため、安心して美味しく使い続けることができます。

オリーブオイルの酸度は種類ごとに明確に決められているので、日本で流通している食用オリーブオイルの酸度を簡単に見てみましょう。

・エキストラバージンオリーブオイル:酸度0.8%以下

・ピュアオリーブオイル:酸度1%以下

エキストラバージンオリーブオイルとピュアオリーブオイルの酸度の差はわずか0.2%です。しかし、この0.2%の差が豊かな風味の違いを生みます。

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オリーブオイルはフレッシュさが命!

では、オリーブオイルの酸度の違いはどこで生まれるのでしょうか?

それは、オリーブを摘んでからどれだけ早く搾るかという「タイミング」と、どうやって搾るかという「圧搾方法」です。

オリーブの実は、枝から摘み取った瞬間から酸化・劣化が始まります。しかし不思議なことに、一度オリーブオイルにしてしまうと酸化・劣化のスピードが緩やかになるのです。

そのため、摘み取ってからどれだけ早く搾ってオイルにするかが、オリーブオイルの品質を決めます。

また、オリーブオイルの搾り方も酸度を左右します。

オリーブオイルの酸度を気にするのであれば、ラベルやパッケージに「コールドプレス」と書かれているものを選びましょう。

コールドプレスとは、熱を加えずにオイルを搾る方法のことです。

メーカーによっては、たくさんオイルを搾ることができるからと、オリーブオイルに熱を加えて圧搾しているところもあります。

しかし、熱を加えると油の酸化が進み、鮮度が失われてしまうのです。

オリーブオイルの酸度を低く保つには、摘み取ってからできるだけ早く・できるだけ熱を加えずに搾ることが欠かせません。

基本的にエキストラバージンオリーブオイルであれば、鮮度に神経質になる必要はないでしょう。

というのも、オリーブオイルの一大産地であるイタリアでは、「エキストラバージンオリーブオイルの酸度は0.8%以下でなければならない」と定められているからです。

【まとめ】オリーブオイルを購入するときは酸度も必ずチェックして

オリーブオイルは加熱せずにドレッシングやソースとして使うことも多いオイルです。そのまま口にするものだからこそ、鮮度にはこだわって選びましょう。

オリーブオイルを購入するときは、パッケージやラベルに書かれている酸度も必ずチェックすることが肝心です。

酸度が低ければ低いほど、新鮮で劣化しにくい質の高いオリーブオイルであると言えます。

メーカーや産地にこだわるだけでなく、ぜひ酸度にもこだわって美味しいオリーブオイルを選んでください。

製品仕様

生産者パスクアーレ・ディ・レーナ
原産国イタリア モリーゼ州
品種ジェンティーレ・ディ・ラリーノ
※ラリーノ土着品種
抽出コールドプレス(27℃)
EU有機認証
輸送空輸
収穫時期9月下旬〜11月初旬
収穫方法手摘み
粉砕ハンマークラッシャー
輸入後品質管理オリーブオイル専用セラーで保管
インポートアントビー株式会社

製品仕様

内容量15g / 80g
全成分カリ含有石けん素地、オリーブ果実油、シリカ、ハチミツ、炭、グリセリン、水、エチドロン酸4Na
製造国日本

この記事を書いた人

サポーター公式

当オリーブオイルを愛用者様に公式サポーターとして寄稿して頂いています。ユーザー視点からオリーブオイルの使い方や利用方法をお楽しみください。