「味わいにも影響が? オリーブオイルに使われている品種を知ろう!」



≪はじめに≫

オリーブオイルは、さまざまな種類のオリーブによって造られています。オリーブオイルに使用されるオリーブの品種が異なれば、自然とその味わいにも違いが出るため、オリーブオイルを購入するときには、どの品種が使用されているかにも注目するとよいでしょう。オリーブオイルに使用されているオリーブには、どのような品種があり、どのような違いかをご紹介いたします。

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オリーブオイルには、どんな品種があるの?

オリーブには1,600品種があると言われていますが、その中でも、イタリアには623品種あり、スペインでは約200種類以上のオリーブが栽培されていると言われています。ちなみにオリーブを栽培している主な産地は、スペイン、ギリシャ、イタリア、チュニジア、トルコ、ポルトガルです。しかし、近年では、チリやオーストラリアなどでも栽培されるようになってきました。その中から、イタリアとトルコで栽培されている品種について、詳しく見ていきましょう。

【イタリアの場合】

北部のリグーリア州では、マイルドな味わいが特徴的であり、苦味や辛みの少ないタジャスカ種という品種が主に栽培されています。また、中部のトスカーナ州やウンブリア州では、わずかな辛みが刺激的でありながら、フルーティーで重厚な味わいが楽しむことができるフラントイオ種、レッチーノ種、モライオーロ種が主に栽培されています。そして、南部のプーリア州やカラブリア州、シチリア州では、苦味や辛みはほぼなく、マイルドな味わいが特徴的なオリアローラ種、コラティーナ種、カロレア種が主に栽培されています。また、イタリアの南部ではイタリアの年間の生産量の約半分が栽培されていると言われており、その中でも最もオリーブが栽培されているのはプーリア州です。

オリーブ畑とパスクワーレ・ディ・レーナ氏

【トルコの場合】

トルコはオリーブの産地として有名であり、エーゲ海地域では、オリーブオイルに使用されているオリーブは生産量の80%を占めているとされています。また、トルコの北西部のマルマラ地域では、オリーブオイルに使用されているオリーブは生産量の約10%とされています。そのほか、トルコ南部の地中海地域では、オリーブオイルに使用されているオリーブは生産量の68%とされています。そして、トルコの南東部のアナトリア地域では、オリーブオイルに使用されているオリーブは生産量の86%とされています。このように、トルコでは多くの地域でオリーブが栽培されています。

トルコでは、アイヴァリク品種やゲムリック品種が多く栽培されているのですが、アイヴァリク品種は寒い地域に強く、ゲムリック品種は海岸品種とも呼ばれています。もちろん、伝統的な品種も栽培されていますが、近年ではアイヴァリク品種が多く栽培される傾向にあります。

このように、同じ国であってもその気候などにより、栽培されるオリーブの品種は異なります。そのため、オリーブオイルの味にも違いが出てくるのです。

オリーブオイルに使われているオリーブの品種で味わいが変わるの? 

オリーブオイルに使われているオリーブの品種には、さまざまなものがあります。それでは、いくつかの品種を例に挙げ、どのような味わいの違いがあるか見ていきましょう。

  • ジェンティーレ・ディ・ラリーノ

ジェンティーレ・ディ・ラリーノで造られたオリーブオイルは、マイルドな味わいがあり、フローラルな風味があるといった特徴があります。

  • エンペルトレ

エンペルトレで造られたオリーブオイルは、甘味と苦味があり、その上、わずかな辛みもあるといった特徴があります。

  • ピクアル

ピクアルで造られたオリーブオイルは、グリーンオリーブのさわやかな風味とフルーティーな味わいとともに、わずかな苦味と辛みを感じられるといった特徴があります。

  • レチン・デ・セビーリャ

レチン・デ・セビーリャで造られたオリーブオイルは、辛みや苦味などが調和し、とてもフルーティーな味わいがあるといった特徴があります。

  • ファルガ

ファルガで造られたオリーブオイルは、クルミやアーモンドを思わせる風味があるといった特徴があります。

  • モライオーロ

モライオーロで造られたオリーブオイルは、スパイシーな味わいがあるといった特徴があります。

このように、オリーブオイルは、オリーブの特徴によって味わいや風味が異なります。また、オリーブの品種だけでなく、生産者によっても味わいや風味が異なるため、同じ品種を使用したオリーブオイルだからといって、必ずしも同じ味わいのものになるとは限らないといった楽しさもあります。

≪おわりに≫

オリーブオイルに使用されているオリーブは実にさまざまです。オリーブオイルに使用されている品種によって、その味わいや風味にも特徴が出てくるため、オリーブオイルを選ぶときは、オリーブの品種に注目してみてはいかがでしょうか?

製品仕様

生産者パスクアーレ・ディ・レーナ
原産国イタリア モリーゼ州
品種ジェンティーレ・ディ・ラリーノ
※ラリーノ土着品種
抽出コールドプレス(27℃)
EU有機認証
輸送空輸
収穫時期9月下旬〜11月初旬
収穫方法手摘み
粉砕ハンマークラッシャー
輸入後品質管理オリーブオイル専用セラーで保管
インポートアントビー株式会社

製品仕様

内容量15g / 80g
全成分カリ含有石けん素地、オリーブ果実油、シリカ、ハチミツ、炭、グリセリン、水、エチドロン酸4Na
製造国日本

この記事を書いた人

サポーター公式

当オリーブオイルを愛用者様に公式サポーターとして寄稿して頂いています。ユーザー視点からオリーブオイルの使い方や利用方法をお楽しみください。