体にいい油として知られているオリーブオイル。2019年2月9日のTBS系で放送された番組「ジョブチューン」では、便秘解消効果が期待できるレシピとして、オリーブオイルと野沢菜を使ったスープが紹介されました。ここでは、そのレシピを紹介しながら野沢菜とオリーブオイルがなぜ便秘解消に役立つのかご説明します。
野沢菜とオリーブオイルのスープとは?
まずは野沢菜とオリーブオイルを使ったスープのレシピを紹介しましょう。
【1人分の材料】
- 野沢菜漬け 小皿一皿分
- 水 250cc
- オリーブオイル 大さじ1
- コンソメスープの素 小さじ1
【作り方】
- カップにコンソメスープの素を入れ、水を注ぐ。
- 小さくカットした野沢菜漬けを加え、電子レンジで30秒加熱する。
- オリーブオイルをプラスして完成。

放送では実験の参加者に1日に1回、1週間続けて食べてもらうことで症状に改善が見られたそう。火にかける必要もなく、電子レンジでできるので一人暮らしの方にもぴったりのレシピですね!
野沢菜とオリーブオイルがなぜ便秘解消に役立つの?
このレシピが便秘解消に役立つ理由は4つあります。
- 野沢菜の植物性乳酸菌が腸内環境を改善
- 食物繊維が摂れる
- オリーブオイルのオレイン酸が腸の動きを活性化
- オイルが便を柔らかくする
野沢菜の植物性乳酸菌が腸内環境にアプローチ
私たちの腸の中には1,000種類、1,000兆個以上の菌が生息しています。これらの菌はビフィズス菌などに代表される「善玉菌」、ウェルシュ菌などの「悪玉菌」そして、状況に応じて優勢な方に味方する「日和見菌」の3種類があります。
健康な人の腸内細菌の割合は、善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7。便秘になりやすい人は善玉菌が減って悪玉菌が優勢な状態になり、腸内環境が悪化していると考えられます。スムーズなお通じと健康のためには善玉菌を増やし、腸内環境を良い状態に保つ必要があるのです。

野沢菜は浅漬けタイプではなく、しっかり発酵しているタイプを!
発酵食品である野沢菜に含まれる植物性乳酸菌は善玉菌を増やす食品である「プロバイオティクス」の一種。乳酸菌といえばヨーグルトやチーズなどに含まれるものが有名ですが、人によっては乳製品が苦手、あるいは体質的に乳製品を摂れないという方もいるのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、野沢菜に含まれるような植物性乳酸菌。キムチやぬか漬け、納豆などにも含まれています。 野沢菜漬けを常食している長野県は、長寿日本一に輝いたこともある県。さらに、がんの死亡率が低い、老人医療費が少ないという報告もあります。この事実と植物性乳酸菌が摂れる野沢菜の消費量の多さは無関係ではないかもしれませんね。
なお、スーパーで売られている野沢菜漬けのなかには、野沢菜を使用しているものの、発酵していない浅漬けタイプもあります。オリーブオイルと合わせてスープにするときは、しっかり発酵しているタイプの野沢菜漬けを選んでくださいね。
食物繊維が摂れる
野沢菜に含まれる不溶性食物繊維には便のカサを増やし、腸のぜん動運動を助ける働きがあります。
ぜん動運動とは、食べ物が胃に入ったことによる刺激がきっかけで起こる、腸の収縮運動のこと。これによって食べたものが消化、吸収されながら胃から腸、肛門へと移動していくのです。便秘がちな人は大腸の動きが弱くなって、ぜん動運動も低下していると考えられます。 また、野沢菜にビタミンA、C、カルシウムなども含まれています。

オリーブオイルのオレイン酸が腸の動きを活性化
オリーブオイルに豊富に含まれるオレイン酸は小腸で吸収されにくいため大腸まで到達し、腸に刺激を与えて腸のぜん動運動を促進する作用があります。 さらに、オリーブオイルには腸の中に停滞している便を柔らかくし、潤滑油となってスムーズに排出させやすくするというメリットもあるのです。
イタリア版おばあちゃんの知恵でも、便秘にはオリーブオイル
イタリアでは子供が便秘しているとき、ティースプーン1~2杯のオリーブオイルを飲ませるというおばあちゃんの知恵のような習慣があるのだそう。
大人の場合、大きなスプーン1~2杯飲んでもいいと言われているそうですが、私たち日本人にとってはそのまま飲むにはちょっと難しい量。今回のようにスープなどにプラスするのがおすすめです。

オリーブオイルを飲むなら食後に
野沢菜とオリーブオイルのスープは乳酸菌と食物繊維、オレイン酸がまとめて摂れる優れたレシピですが、きちんと発酵させた野沢菜漬けを用意する必要があります。でも、オリーブオイルをスプーン1杯飲む方法なら思いたったときにすぐできそうですよね。 オリーブオイルをそのまま飲むときは、胃の中に食べ物が入っている状態である食後がベスト。空腹時にオリーブオイルをそのまま飲むと胃もたれしてしまう恐れもあるので気をつけてくださいね。
そのまま飲むなら、エクストラバージンオリーブオイルを
飲むオリーブオイルとして選ぶものは、そのまま口にしても美味しくいただけるエクストラバージンオリーブオイルがおすすめです。
エクストラバージンオリーブオイルにはオレイン酸のほか、抗酸化作用のあるポリフェノールやβカロテン、ビタミン A、Eやオレオカンタール といった注目の成分なども含まれており、 健康と美容の維持に役立ってくれます。
頑固な便秘にお悩みの方は是非、野沢菜と良質なオリーブオイルのスープを試してみてくださいね!
製品仕様
生産者 | パスクアーレ・ディ・レーナ |
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原産国 | イタリア モリーゼ州 |
品種 | ジェンティーレ・ディ・ラリーノ
※ラリーノ土着品種 |
抽出 | コールドプレス(27℃) |
EU有機認証 | 有 |
輸送 | 空輸 |
収穫時期 | 9月下旬〜11月初旬 |
収穫方法 | 手摘み |
粉砕 | ハンマークラッシャー |
輸入後品質管理 | オリーブオイル専用セラーで保管 |
インポート | アントビー株式会社 |
製品仕様
内容量 | 15g / 80g |
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全成分 | カリ含有石けん素地、オリーブ果実油、シリカ、ハチミツ、炭、グリセリン、水、エチドロン酸4Na |
製造国 | 日本 |