最近、オリーブオイルの関連する記事をWEB上で調査していたところ、食用のオリーブオイルはクレンジングや肌に塗ることには不向きであるという記事を数点見かけました。
少しクエッションな部分が多いので、触れてみようかなと思います。

食用オリーブオイルは食べ物だから、肌には使わないという間違い
これはとても由々しい発言だと思います。
というのも「食事」という行為を軽視していると言われても仕方ありません。特にオリーブオイルの世界では残念ながら偽物と本物が存在してしまいます。新たな誤解などが生まれる前に、しっかりとしたオリーブオイルの正しい知識を持つことが重要です。
食事とは、人の体づくりのなかで最も重要な行為の1つです。
人の体は食事をして、消化したもので構成されているといっても過言ではありません。
つまり、食事で摂取するオリーブオイルこそ、もっともナチュラルであり、ピュアであり、そしてサスティナブルでなければならないのです。つまり、一切の農薬、化学肥料、添加物を使用してない正真正銘のエキストラバージンオリーブオイルは食べることも皮膚につけることも、さらには目に入れることすらもできるはずなのです。
そして何よりも食事が内面の本当の美しさを作り上げるのではないでしょうか。
食用のオリーブオイルを美容として肌に使うのは個人の自由ですが、私個人でいえば毎日お風呂上りにヘチマウォーターをぬり保湿をしたあとにフローラのオリーブオイルをぬります。

本物のエクストラバージンオリーブオイルはクレンジングにOK!
美容専用だからといってオリーブオイルの国際的な区分けに特区などが設けられているはずがありません。すべてオリーブオイルは土から始まるのです。循環する土づくり(微生物)を徹底的に行っている生産者だけがBIOという認証やコンテストの受賞が許されます。
そこにはある種、食用だからとか美容だからという垣根を飛び越えて、土を未来に紡ぐ行為こそが人類の明るい未来であるという生き方でもあるかもしれません。
IOC(International Olive Council=国際オリーブ理事会)によるオリーブオイルの分類表

クレンジングに適しているオリーブオイル
エクストラバージンオリーブオイル( 最高品質規格 )
上記バージンオリーブオイルの中でも遊離酸度がオレイン酸換算で0.8%以下であり、一切の風味の欠落を認められない最高品質規格のオリーブオイルである。
バージンオリーブオイル( 高品質)
上記バージンオリーブオイルの中でも遊離酸度がオレイン酸換算で2.0%以下であり、若干の風味欠落があるオリーブオイルである。
クレンジングに適していないオリーブオイル
オーディナリーバージンオリーブオイル(日本では非食用)
上記バージンオリーブオイルの中でも遊離酸度がオレイン酸換算で3.3%以下であり、風味の欠落があるオリーブオイルである。
ランパンテバージンオリーブオイル(非食用)
上記バージンオリーブオイルの中でも遊離酸度がオレイン酸換算で3.3%以上であり、風味の欠落があるオリーブオイルである。これは精製、工業用として使用するオイルである。
絶対にクレンジングに選んではいけないオリーブオイル
精製オリーブオイル(Refined olive oil)
バージンオリーブオイルを原料に精製したオリーブオイル。
遊離酸度がオレイン酸換算で0.3%以下のもの。
主に、バージンオリーブオイル、オーディナリーバージンオリーブオイル、ランパンテバージンオリーブオイルが使用されます。
オリーブオイル(Olive oil)
精製オリーブオイル+ランパンテバージンオリーブオイル以外のバージンオリーブオイルをブレンドしたもの。このカテゴリーに定められる基準を満たした酸度1%以下のもの。ただし、配合の割合は明確にする必要がなく、ピュアオイルといわれる代物。
未精製オリーブポマースオイル(Crude olive-pomace oil)
バージンオリーブオイルを搾った搾りカスから溶剤を使って抽出したオイル。
4~6は二番搾りとなり、配合の割合は規定で明示されているわけではない。
精製オリーブポマースオイル(Refined olive-pomace oil)
未精製オリーブポマースオイルを精製したオイル。
遊離酸度がオレイン酸換算で0.3%以下のもの。
オリーブポマースオイル(olive-pomace oil)
精製オリーブポマースオイルにラパンテ以外のバージンオリーブオイルをブレンドしたもの。
遊離酸度がオレイン酸換算で0.1%以下のもの。
以上がオリーブオイルの区分けの全てです。
これ以外でのオリーブオイルの区分けは2019年現在は存在していません。つまり美容のためのオリーブオイルであってもオリーブオイルである限り上記の表の区分けに該当します。
不純物を取り除いたオリーブオイルが美容専用のオリーブオイル?
ある美容クレンジングオリーブオイルのサイトでは
美容オリーブオイルは、「オリーブの果実を搾ったオイル」という点では同じですが、製造工程での濾過の精度、品質の管理が異なる。美容オリーブオイルは、お肌につけても安全なように、不純物などをきれいに取り除きます。
とあります。
いろいろ問題ですが、しいていうならば具体的に製造工程、ろ過、品質管理はどのように違うのか。
そして、もっとも問題なことは「不純物を取り除く」という点でしょう。
上記本物のオリーブオイルならば不純物はそもそも存在していないのです。
どのような不純物かわかりませんが、溶剤、農薬、二番絞りなどでしたらその理由としては考えられるかもしれません。(当人ではないので確定的ではありません。)
本物のオリーブオイルを見分けるためには生産者とコンテストが重要
では、本物のオリーブオイルを選ぶためにはどうしたらいいのか?
一番確実な方法は生産者とあうことでしょう。その生産者をしり、そのオリーブの畑にいけばどんなオリーブオイルであるか理解できます。仮に美容専門のオリーブオイルであったとしても必ず生産者が存在しているはずです。もしも、生産者の情報が詳しく説明されていないオリーブオイルだとするならば注意が必要でしょう。
次に国際的コンテストに毎年提出していることが重要です。もしも本物のオリーブオイルであれば必ずなにかしたらコンテストに参加しています。受賞のメダルの色も大切ですが、最も重要なのは毎年コンテストに参加をしていることです。
地道な努力を続けているオリーブオイル生産者であれば必ずこういったコンテストに参加しているものです。
あなたが使っているクレンジングオリーブオイル。肌を酸化させていませんか?
製品仕様
生産者 | パスクアーレ・ディ・レーナ |
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原産国 | イタリア モリーゼ州 |
品種 | ジェンティーレ・ディ・ラリーノ
※ラリーノ土着品種 |
抽出 | コールドプレス(27℃) |
EU有機認証 | 有 |
輸送 | 空輸 |
収穫時期 | 9月下旬〜11月初旬 |
収穫方法 | 手摘み |
粉砕 | ハンマークラッシャー |
輸入後品質管理 | オリーブオイル専用セラーで保管 |
インポート | アントビー株式会社 |
製品仕様
内容量 | 15g / 80g |
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全成分 | カリ含有石けん素地、オリーブ果実油、シリカ、ハチミツ、炭、グリセリン、水、エチドロン酸4Na |
製造国 | 日本 |