しっとり肌作りにはオリーブ石鹸!汚れ落として、皮脂落とさず



オリーブオイルの栄養学的評価の高さはよく知られていますが、皮膚医学や美容的な使用においても評価が高いのです。
また、洗い過ぎないほうがいい、お湯だけの洗浄で十分という皮膚科専門医たちでさえも、「石鹸」に対する評価は高いものがあります。

界面活性剤(洗浄剤)の使用に懸念を示す医師たちが、オリーブ石鹸なら使用してもいいと考える、その理由を探っていきたいと思います。

オリ―ブ石鹸がおススメな理由

洗剤(界面活性剤)による皮脂のおとし過ぎを一番のNGとし、通常はお湯だけで十分という皮膚科専門医が少なくありません。

しかし、汚れがひどいときはどうしても洗剤で洗いたくなります。そこでおススメなのがオリーブ石鹸です。
皮脂をそのままに、汚れだけを落としてくれます。
なぜ、そのようなことができるのでしょうか?

オリーブオイルは肌の成分に近い

オリーブオイルには肌にも存在するオレイン酸、パルミチン酸などが含まれています。
石鹸は動物性油脂や植物オイルを主原料とし、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムといったアルカリ性物質を混ぜて作成します。
そのため、自分の肌質にあった原料を使った石鹸を選ぶことが大切です。

オリーブオイルには保湿効果の高いオレイン酸やビタミンA、ビタミンEを豊富に含まれ、とくに乾燥肌の人、空気が乾燥した場所にいることが多い人におススメです。

ところで、「普通の汚れはお湯で十分に落ちる 界面活性剤は必要なし」という皮膚科専門医も少なくない中、アトピー性皮膚炎の場合は少し、状況が違うという医師がいらっしゃいます。
国立成育医療研究センターの大矢幸弘医師です。これからご紹介しますが、大矢先生の見解でいくと、オリーブ石鹸がとても役に立ちそうです。

アトピー性皮膚炎とオリーブ石鹸

アトピー性皮膚炎の患者さん(以後、患者さん)は健康な肌の人以上に、常在菌の黄色ブドウ球菌が肌に付着していると考えられています。
また、肌が粗雑になっているため、汗やホコリが入りこみやすく、常に症状が悪化しやすい状態にあります。

健康な肌の人であれば、洗浄剤を使用しなくてもお湯だけで汚れは落ちるかもしれません。
しかし、必要以上に増えている黄色ブドウ球菌などの症状悪化因子をお湯だけで健康な肌と同じレベルまで落とすことは難しいと、大矢医師はお話されています。

界面活性剤で肌を洗うと、症状悪化の患者さんは痛がられるようですが、大矢医師によりますと、少し我慢して洗い続けることで症状は改善するようです。
増えた黄色ブドウ球菌などの症状悪化因子をしっかりと洗い落とさず、肌に付着したまま、処方された外用薬を塗布するよりは、悪化因子をしっかりと除去してから塗布すほうが症状が良くなることは明らかです。

また、前述しましたが、オリーブオイルは人肌の脂肪酸組成と類似しています。そのため、アレルギー-を起こしにくいということもアトピー性皮膚炎に活用できます。

洗浄力と保湿力を併せ持ったオリーブ石鹸

オリーブ石鹸で洗う場合、直接、肌にすりつけるのではなく、手の中でしっかりと泡立てて泡で肌を優しく洗うようにします。ゴシゴシとこする必要はありません。
石鹸の界面活性の起泡力で汚れを落とし、オリーブオイルの中の成分が皮脂を補い、水分を肌に留めてくれます。

次はすすぎですが、肌表面に界面活性成分が残らないように短時間でしっかりとすすぎます。
皮膚が乾かないうちに薬をつけるなど保湿ケアを丹念にします。

オリーブオイル入りの合成洗剤よりはオリーブ石鹸を

合成洗剤よりは石鹸のほうがいいというのは、肌の洗浄はお湯だけでいい、あるいはお湯だけでは不十分などと、まだエビデンスがはっきりせず意見が分かれている医師たち全員が一致した見解です、

石鹸のほうが肌に優しい

石鹸は、弱アルカリ性で洗浄力を発揮します。そして、肌は弱酸性です。
洗浄後、万が一、肌についた石鹸が落としきれなかった場合でも、皮膚が弱酸性であるために中和されて石鹸の界面活性力は減弱していくので、肌に対して無害化の方向に進んでいきます。

ところが、合成界面活性剤と表示された製品は、少量でも界面活性力はなかなか低下しません。
万が一、肌に落としきれなかったボディソープなどが付着していると、皮脂の除去は続行し、バリア機能は低下していく一方です。

石鹸のほうが環境にも優しい

石鹸を使っていくと、水中に存在するカルシウムなどが付着して石鹸カスといわれる状態になります。石鹸カスとは界面活性力を失い、泡立たなくなる、つまり、洗浄力を失った状態の石鹸です。

洗浄力を失うというデメリットは、河川にとってはメリットでもあります。
なぜなら、石鹸水は、最終的には水と二酸化炭素に無毒化されて河川に流れ出ていきます。
石けんカスは微生物の無毒のエサとなり、生態系へのリサイクルに活用されます。

一方の合成界面活性剤は、河川に流出しても依然として界面活性力は残存し、微生物にとっては相変わらず、有毒なものであることは変わりありません。

最後はちょっとオリーブ石鹸から話がそれてしまいましたが、とても重要なことで情報提供させて頂きました。

おわりに

オリーブ石鹸の良さを実感していただけたでしょうか?
オリーブ石鹸は自宅でも出来ますが、劇物に相当する薬品を使いますので、薬局で購入の際、薬剤師からの取り扱い注意の説明をよく聞いていただきたいと思います。

製品仕様

生産者パスクアーレ・ディ・レーナ
原産国イタリア モリーゼ州
品種ジェンティーレ・ディ・ラリーノ
※ラリーノ土着品種
抽出コールドプレス(27℃)
EU有機認証
輸送空輸
収穫時期9月下旬〜11月初旬
収穫方法手摘み
粉砕ハンマークラッシャー
輸入後品質管理オリーブオイル専用セラーで保管
インポートアントビー株式会社

製品仕様

内容量15g / 80g
全成分カリ含有石けん素地、オリーブ果実油、シリカ、ハチミツ、炭、グリセリン、水、エチドロン酸4Na
製造国日本

この記事を書いた人

サポーター公式

当オリーブオイルを愛用者様に公式サポーターとして寄稿して頂いています。ユーザー視点からオリーブオイルの使い方や利用方法をお楽しみください。