周りを地中海の海にぐるりと囲まれた細長い長靴の形をしたイタリア。ヨーロッパの国々の中でも、よく魚を食べることで知られています。
日本と同じように、イワシやサバなどの青魚もよく食べます。
イワシは安くて栄養もたっぷりなので家庭料理に最適ですが、日本の家庭料理では煮つけなどにすることが多く、地味なイメージですよね。ところがイタリア風に調理すると、全く別物。オシャレなお料理に仕上がります。
イタリアの魚料理にはエキストラヴァージンオリーブオイルを!
イタリアではお醤油の代わりに、エキストラヴァージンオリーブオイルをたっぷり使います。独特の癖のあるイワシには、ミディアムタイプのフルーティな香りのオリーブオイルとよく合います。
もし淡泊な白身魚を使う場合は、デリケートなタイプのエキストラヴァージンオリーブオイル。素材の味をじゃましないように合わせるのが、ポイントです。
オシャレなお料理と言っても、イタリアの家庭では簡単に手に入る材料で、気軽に作ります。日本料理の魚料理のお約束などがないので、料理初心者でも大丈夫です。
今回ご紹介したお料理は、すべて3枚に開いた状態で作ります。魚屋さんで開いてあるものを買ってくると手軽ですが、自分で開くことも簡単です。
長さ10cmくらいのものなら、手で開きます。頭を落として、お腹を開いて内臓を出して、そのまま背骨に沿って指を入れると、簡単に3枚におろせます。
イワシ料理!マリネ

まずは、イワシのマリネ。弱い魚という字を使うくらい、鮮度が落ちやすいイワシですが、イタリアは周りを囲んでいる地中海の海で採れたての新鮮なものが手に入ります。
とびきりフレッシュなイワシを一番美味しく食べる方法は、やっぱり生、マリネです。
もっともイタリア人曰く、マリネ料理は生ではなくて、レモンで調理したもの、という表現をします。
とびきり新鮮なイワシを、手早くさばいてレモンに漬けておいただけの簡単なマリネ。いわしのお刺身やイワシのたたきとは、まったく違う味わいで美味しいです。
イワシのレモンマリネレシピ
【材料】
イワシ(10cmくらいまでの小さなもの)300g
レモン 2個
パセリ 適量
塩
コショウ
エキストラヴァージンオリーブオイル
【作り方】
1.イワシは開いたものを用意。
2.海水ぐらいの塩分の水でさっと洗い、水気を拭く。
3.イワシをバットのようなものに並べ、上からレモン汁をかけて、塩、コショウする。
※しっかりとレモン水の中にイワシが隠れるまで浸す。
4.上からラップをかけて冷蔵庫で約5時間くらいマリネする。
※イワシが二層に重なっている場合は、時々、上下を入れ替える。
5.レモン汁を捨てて、お皿に並べる。
6.上からパセリのみじん切り、エキストラヴァージンオリーブオイルをかけて、いただきます。
ナポリ、シチリアなど、海に近いところで昔から食べられてきた庶民の味。海辺の町の魚屋さんへ行くと、すでにマリネにしたものがたくさん売られています。新鮮なうちに作られたイワシのマリネは絶品です。
最後の仕上げのエキストラヴァージンオリーブオイルは絶対に上質のものを。イワシの青臭さを消して、風味豊かに仕上げてくれます。もし、オーガニック栽培をしたレモンがあれば、皮をすりおろして上からかけると、より香りがよくなります。
イワシのスパゲッティ料理

続いては、イタリア料理と言えばお約束のスパゲッティのレシピをご紹介します。地方によって、いろんなバリエーションのパスタがありますが、ここではトマト味のスパゲッティのレシピをご紹介します。
今回はトマトの水煮缶を使いますが、トマトの季節には新鮮なプチトマトを使うと、また別の味わいで美味しいです。
トマトの水煮缶は、滑らかなソースになるようにトマトを漉してもいいですし、面倒くさい場合は、ザクザク切ったものを直接加えても大丈夫です。ただ、この場合も、へたの部分は硬いので切り落としたほうが食べやすいですよ。
イワシのトマトスパゲッティレシピ
【材料】
スパゲッティ 320g
イワシ 150g
トマトの水煮缶 1/2缶
唐辛子 1本
ニンニク 1個
塩、
コショウ
パセリ
エキストラヴァージンオリーブオイル 大さじ2
【作り方】
1.フライパンにオリーブオイル大さじ1とみじん切りにしたにんにく、唐辛子を入れて弱火にかける。
2.にんにくの香りがしたら、トマトの水煮缶を加えて中火で10分くらい煮込む。
3.開いて3枚におろしたイワシ、パセリ、オリーブオイルを大さじ1加えて、弱火で5分くらい煮る。
4.ゆでたてのスパゲッティもフライパンに加えて、味をなじませる。塩で味を調える。
5.お皿に盛り付けて、エキストラヴァージンオリーブオイル(分量外)をたらりとかけていただきます。
私は子供たちが小さい時は、わざとイワシを小さく切ってからトマトソースに混ぜていました。魚が苦手な場合、形が見えないほうが食べやすいようです。
イワシのメイン料理!オーブン焼き

3つ目はメインにもなるイワシのお料理です。
日本風に塩焼きにしても美味しいけれど、グリルの後片付けを考えると、ちょっと躊躇してしまいます。しかもグリルで焼くと、すごい匂いがしますよね。あれは大切なイワシのオメガ3(EPAやDHA)の脂が燃え落ちることから出る匂いなんです。せっかくの栄養素を逃がしてしまうもったいない調理法なのです。
その点、イタリア料理のイワシの料理法はオーブン焼きが基本です。
オーブンで焼くと、大切なイワシの脂を逃がさないし、後片付けも簡単。それよりも、焼いている間はほったらかしでいいところが、何より嬉しいです。焼いてる間に、他のことができるので忙しい人にもぴったりな簡単料理法です。
イワシとじゃがいものオーブン焼き
【材料】
イワシ 500g
じゃがいも 2個
ニンニク 1個
パセリ(みじん切り)大さじ1
パン粉 大さじ4~5
パルミジャーノレジャーノ 大さじ1
ペコリーノチーズ 大さじ1
エキストラヴァージンオリーブオイル 大さじ3
塩 適量
コショウ 適量
【作り方】
1.イワシは開いたものを用意する。
2.じゃがいもは2~3ミリくらいの薄切りに、ニンニクはみじん切りにする。
3.オーブン皿にオリーブオイルを大さじ1しいて、そのうえに、ニンニクとパセリを混ぜ合わせたものを半量ずつまぶす。
4.じゃがいもの半量を並べる。
5.イワシの半量を重ならないようにならべる。
6.オリーブオイル、ニンニクとパセリ、じゃがいも、いわしともう一層重ねる。
7.2種類のチーズとパン粉を混ぜて、表面にまぶす。上からさらに大さじ1のオリーブオイルをかける。
8.180度のオーブンで約20分焼く。
イワシにチーズ?と思われるかもしれませんが、意外にも抜群の組み合わせです。じゃがいももイワシのうま味がたっぷり浸っています。
イワシを美味しくオシャレに食べる方法!オリーブオイルを使ったイタリア風レシピ3選のまとめ
イワシを美味しく料理するには、新鮮なイワシを用意することが絶対ですが、上質なエキストラヴァージンオリーブオイルも大切なポイントです。
特に魚料理に合うエキストラヴァージンオリーブオイルは、海の近くが産地であるものを選ぶことをおすすめします。不思議なことに魚の臭みがすっきりととれて、美味しく仕上げてくれるんです。
今回ご紹介したイワシのマリネ、イワシのスパゲッティ、イワシのオーブン焼きはどれも調理が簡単で、材料も手に入りやすくて安いのが特徴です。
ぜひ、ご家庭のレパートリーに加えてみてくださいね。
製品仕様
生産者 | パスクアーレ・ディ・レーナ |
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原産国 | イタリア モリーゼ州 |
品種 | ジェンティーレ・ディ・ラリーノ
※ラリーノ土着品種 |
抽出 | コールドプレス(27℃) |
EU有機認証 | 有 |
輸送 | 空輸 |
収穫時期 | 9月下旬〜11月初旬 |
収穫方法 | 手摘み |
粉砕 | ハンマークラッシャー |
輸入後品質管理 | オリーブオイル専用セラーで保管 |
インポート | アントビー株式会社 |
製品仕様
内容量 | 15g / 80g |
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全成分 | カリ含有石けん素地、オリーブ果実油、シリカ、ハチミツ、炭、グリセリン、水、エチドロン酸4Na |
製造国 | 日本 |